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脳動脈解離

動脈は内膜・中膜・内膜の3層構造からなっていますが、何らかの原因で内膜に亀裂が入りそこから血流が侵入することで発症します。症状は頭痛・頸部痛のみの場合もありますが、脳梗塞や最悪、くも膜下出血となることもあります。以前の全国調査(1995-96年)ではくも膜下出血発症が60%、脳梗塞発症が30%、頭痛発症もしくは偶発発見が10%ということでしたが、実態は大分異なるようです。近年はMRIの撮影機会の増加により頭痛発症、偶発発見症例がかなり増えている印象です。頭痛発症の症例のうち1%前後でフォロー中にくも膜下出血をきたすことがあるようで、発症は最初の頭痛から1週間以内であることが多く見受けられます。つまり最初の頭痛で脳動脈解離と診断され、すぐに治療介入すればそういったくも膜下出血を予防できる可能性があるのです。原因は特発性(原因不明)であることも多いのですが、線維筋性異形成、Marfan症候群、Ehlers-Danlos症候群などの血管の膜が弱くなる病気が関わっている可能性があります。しっかりと鑑別が必要です。下記の画像は頭痛発症の椎骨動脈(脳動脈のひとつ)解離の方で、フォローアップでどんどんと解離部位の血管が膨らんでしまい動脈瘤の状態となりました。このままでは破裂する可能性が高いと考え、コイル治療を実施しました。特に合併症なく、治療は終了し、脳動脈瘤・解離は消失しました。一般的には頭痛発症では降圧剤による保存加療と画像フォロー、脳梗塞発症では抗血小板薬による治療と画像フォロー、くも膜下出血では生命の危機ですのですぐに外科治療(コイル塞栓術)を実施することになります。

MRA

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脳血管造影検査 3D構築

脳血管造影

脳血管造影
椎骨動脈解離部位および解離性脳動脈瘤は改善・消失
また後下小脳動脈についても温存

術後CTA
後下小脳動脈は描出、解離部はステント留置の為アーチファクトとなり映らない

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