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パーキンソン病

40歳以降に緩徐発症する、震えが主症状の神経変性疾患です。頻度は10万人に100人と言われており、高齢化に伴い患者数が増加しています。4つの特徴的な症状は①固縮といって体が固まる、②振戦つまりふるえ、③無動・稼動といって動作緩慢になったり、小声になったりする、転倒しやすい④姿勢反射障害です。症状の進行は片側から始まるのが一般的で、他に進行すると表情が乏しくなったり、小刻み歩行、すくみ足、加速歩行なども見られます。また自律神経障害も必発で、便秘・起立性低血圧、失神もよくみられます。はっきりとした原因は不明ですが、中脳と言われる脳幹の最上部にある黒質のドパミン神経細胞が壊れてき発症すると言われています。よって治療法はドパミンを補うような薬剤となり、ドパミンの受容体を刺激するドパミンアゴニストやドパミンの先駆物質であるレボドパがあります。これらの薬物療法は一定の副作用を伴ったり、ある程度の期間にわたり使用すると効果が減弱したりします。外科治療も有効で、脳深部刺激療法(DBS法)というものがあり、大学病院などで専門的に実施されています。

また、パーキンソン病とは異なり、パーキンソン病様症状を有する疾患群をパーキンニズムと言います。下記のような疾患が挙げられそれぞれ治療法が異なりますので、鑑別を要します。

  • 多系統萎縮症
  • 進行性核上性麻痺
  • 皮質基底核変性症
  • ハンチントン病
  • アルツハイマー病
  • 薬物性
  • ウィルソン病 など

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